旅行2日目は京都の叡山電鉄に行きます。叡山電鉄こと叡電といえば、比叡山に行く「ひえい」や鞍馬に行く「きらら」など特徴的な観光列車も走っていますが、今回の目的は「三鉄カラーの叡電」です。

今年の3月に、あの震災で寸断されたJR山田線が三陸鉄道に引き継がれ、三陸鉄道リアス線として全線開通したのですが、その応援企画ということで、叡山電鉄の700型のうち1両が、三陸鉄道のキハ36型とそっくりの塗装に変更されました。

東北に住む者としては、「一度は見ておきたい」と言うことなんですが、前日の近鉄田原本線の復活塗装車と同様に運用がさっぱりわかりません。こちらも出たとこ勝負となりました。

前日に奈良県の新大宮駅近くに泊まったので、近鉄の急行で丹波橋駅まで行き、京阪に乗り換えて出町柳駅に着いたのが9時過ぎ。もう少し早く着くはずだったのですが、体調不良で出発が少し遅れてしまいました。

出町柳駅で一日乗車券を買ってホームに入ると、そこにいたのは700型のリニューアル車。朱色の車体で、前面のデザインも少し変わっているみたいです。車内も観光地を走る電車っぽくこぎれいになっていました。

その電車で少し移動します。

茶山駅で下車。変哲もない街中ですが、三鉄カラーを確実に押さえたいと思い、叡山口への電車と鞍馬への電車、両方が来る区間で待ちます。

待ちますが、なかなか来ません。来るのは一般塗装の700型、鞍馬への800型、同じく鞍馬への観光列車900型「きらら」。

もしかして今日は運用に入ってないのかな? 修学院の車庫でも覗いてみようか。

衝動的にちょうどやって来た下り電車に乗ってしまいます。700型ですが「であいもん×えいでん」のタイアップ電車でした。「であいもん」というマンガはよくわかりませんが…

って、あっちから来る上り電車、「三鉄カラー」のような…

はぁ、なぜあと1本待てん。

あわてて修学院で下車したら、今出て行った「であいもん」と比叡山口からの観光列車「ひえい」がすれ違い。

せっかくなので、この「ひえい」で1駅だけ戻ります。

で、一乗寺駅に来ましたが、さっきの茶山と同様の景色で、今ひとつかな〜

近くの公園にアジサイが咲いていたので絡めて「きらら」を撮ってみますが、フェンスと黄色いカバーが気になります。

「三鉄カラー」は無難に駅のホームから。

小ぶりな車体に三鉄カラーが意外とよく似合います。

まぁ、一応は撮れたので、この後は、1回ぐらいは行ってみたいな、と思っていた鞍馬寺に行ってきます。鞍馬の駅までは過去に何回か行っていますが、その奥のお寺へはなかなか行けずにいました。というか、今回は鞍馬寺のケーブルカーも目的の一つですが…

一乗寺駅から外国人観光客でにぎわう800型で鞍馬に向かいますが、途中の二軒茶屋駅にさっきの「三鉄カラー」がいました。

この後、日本唯一の宗教法人直営のケーブルカーに乗って鞍馬寺をお参り。奥の院までは行かず本殿で引き返し鞍馬駅に戻ります。

鞍馬駅にはかつての名車デナ21がカットモデルとなって保存されています。運転席の後ろでスパッと切られているのが残念ですが、それでも残っているだけでもよかった。ヘッドライトも点いてるし…

にしても懐かしいです。この電車はその最晩年となった平成6年に撮りに来ました。考えてみたら、叡電に乗りに来たのはそれ以来かもしれません。

鞍馬駅からは「きらら」で出町柳駅に戻りますが、またまた「三鉄カラー」が待っていてくれました。

ということで、京都の三陸鉄道カラーの電車、あまり良いところでは撮れませんでしたが、都合4回出会うことができました。まずまずラッキーですね。

で、今更ですが、全線開通した三陸鉄道、まだ乗ってません。そろそろ行かねば!

近鉄田原本線で復活塗装の電車も無事に撮れたので、この日の宿泊地の近鉄奈良駅の手前、新大宮駅に向かいます。
 
大和西大寺駅の駅ナカで夕食をとると、外はもう真っ暗。この日の宿は近鉄奈良線の新大宮駅の近く、奈良行きの急行に乗り換えます。

途中、左手に広がるのが、国営平城宮跡歴史公園。既に周囲は真っ暗ですが、ライトアップでもしてないかな、と電車の中でカメラを準備。

してました。
 
大極殿が輝いて見えます。で、何とか撮れたけど…

すぐに大きな四角の影が現れて見えなくなってしまいました。

翌日、通ったとき見たら、四角い影の正体は第一次大極殿院の南門の復元工事の覆いでした。久しぶりに来たけど、いろいろと整備が進んでいるんですね。

新大宮駅で下車し、チェックイン。

少々疲れたのでそのまま寝てしまいたい気もしますが、ここまで来てそれもなんなので、とりあえず奈良まで行って見ます。

近鉄奈良駅から程近い興福寺。特にライトアップはしてないかな、と思いながら薄暗い境内を歩いていたら奥の五重塔がほんのりと照らされていました。

派手さはないけど、これが日本の美、のような気はします。五重塔の脇にチラリと光るのは火星かな?
 
もう少し歩いてみたい気もしますが、やっぱり疲れたのでこれで終了。

おおさか東線に乗り、無事にJR線の完乗復帰した後は、久宝寺駅から大和路快速に乗り王寺駅にやってきました。

目的は、近鉄田原本線の復活塗装された8400系電車です。

昨年4月に田原本線の前身である大和鉄道が100年前に開業したことを記念して登場したのは、80年代半ばまで走っていた820系を模したマルーンレッドと、70年代半ばまで走っていた600系を模したダークグリーンの2編成。

問題は、運用が全くわからないこと。日中帯の田原本線は4編成で廻しているようなのですが、8400系は田原本線以外でも使われているようで、果たしてこの日に復活塗装がいるかどうかは運次第。とは言っても復活塗装の趣旨からすれば田原本線で優先的に使われるだろうし…

ということで、結局、いつもどおりの出たとこ勝負です。

で、新王寺駅に行ってみると…

いきなりマルーンレッドがいました! これで最悪の空振りはなくなりました(喜)
マルーンレッドの車体に銀色の帯が入っています。これがなかったら来てないかも、です。

この電車で途中の箸尾駅まで移動しますが、最初の交換駅、大輪田駅で待っていたのはダークグリーン。普通にありがたい♪ 来た甲斐がありました。

箸尾駅で降りて、近くの鉄橋まで移動。初めて来た場所ですが、思ったよりも撮りにくい? しかも逆光です。

新王寺駅から折り返してきたダークグリーンを狙います。

天気好すぎ。梅雨時とは思えない天気ですが、よく考えてみたら今年のこの時期、近畿地方はまだ入梅前でした。

この日、田原本線で動いていた4本のうち、2本は近鉄の一般塗装。食指の点ではもう一つですが、一応、撮っておきます。こちらは新王寺行き。

こちらは新王寺から折り返してきたマルーンレッド。この向きならお顔は順光です。

新王寺行きのダークグリーンはサイドから。

この場所でマルーンレッドを1往復、ダークグリーンを1往復半撮って、西田原本駅へ移動します。

街中を走る電車が狙いだったのですが、単線なのに架線柱が両側にあって、めっちゃ撮りにくい。
 
西田原本駅で並ぶ、マルーンレッドとダークグリーン。
 
すぐ近くを近鉄京都線が走っていてこっちも撮れるのですが、やっぱり撮りにくい感じでした。旧塗装のスナックカーも見たけど、後姿だけだったのは残念。近鉄特急のイメージはこっちですけどねぇ。まあ、新しい塗装も軽快な感じで悪くはなくもないけど…

結局、6時過ぎまでこの辺で撮って終了。

京都線の車窓から見た夕日がきれいでした。

過去に何度か書いたかもしれませんが、鉄道の乗りつぶしをやっています。未だ全線完乗はしていませんが、JRに限って言えば、平成11年に指宿枕崎線の枕崎駅まで乗って完乗しています。

その後、新線が開通する度に乗って(と言っても、開通から乗るまで2年ぐらいかかっている路線もありますが…)、何とかJR線完乗のタイトル?を保持中です。

で、今年の3月、JR西日本の「おおさか東線」が全線開通。

はぁ、行かねば…

と言う訳で、先週のことになりますが関西に行ってきました。関西だと仙台空港からLCCのピーチが使えるので、わりと気軽に行くことができます。今回は往復で1万円とちょっと。鉄道ファンとしては如何なものかとは思いますが、背に腹はかえられないところです。

関西空港から関空快速で一気に大阪駅まで行きます。

考えてみたら大阪駅に大屋根が付いてから初めてです。できてからずいぶん経つはずですが、なぜかご縁がないままでした。

ホーム上のコンコースから見下ろすとなかなかの迫力ですが、よく見ると古いホームの屋根が残っていたりしてわりとごちゃごちゃ。開口部が大きすぎたんでしょうか? なんかもったいない気がします。

大阪駅で東海道本線、てかJR京都線?で隣の新大阪駅へ移動。ここが「おおさか東線」の起点になります。

ホームで待っていたのは201系電車。つい先ごろ大阪環状線からは引退したばかりですが、ここでは未だ主力電車です。昔々、中央線でお馴染みの電車でしたので、色は違えど、ちょっとうれしい。

新大阪駅を出るとしばらくはJR京都線と並行して北上しますが、神埼川を渡ると高架橋を駆け上がり右に方向を変えます。

反対側からやってきた新大阪行きの201系とすれ違い。

南吹田駅を過ぎて、再び神埼川を渡ると左手から貨物線が合流。この先はこの貨物線を複線化した区間となります。
 
こちらはJR淡路駅と城北公園通駅の間にある淀川橋梁。

単線の貨物線時代は片側が歩道となっていて、それなりに名所になっていました。一度来たかったのですが、かなわぬままでした。

淀川を渡ってすぐの城北公園通駅で一度電車を降りて、ちょっとホームで撮影。

放出方面からの201系。

新大阪方面。淀川橋梁のトラスが見えることを期待したのですが、思ったよりも距離がありました。しかもいろいろあって撮りにくい。

この電車で乗りつぶし再開。

元々が貨物線ですので、貨物列車とのすれ違いを期待したのですが、来たのはEF66の単機だけでした。

鴫野駅で片町線と合流。隣の放出駅までは複々線となります。

放出駅からは平成8年に先行開業していた区間で既に乗車済み。これでJR線は8度目の完乗となりました。こうなってくると特に感慨もありませんが…(笑)

このまま終点の久宝寺駅まで乗って、大和路快速に乗り継ぎ王寺駅へ向かいます。ということで、この続きは次の機会にしたいと思います。
 
にしても、行ったのが今週じゃなくてよかった。

姫路城、大塚国際美術館を見て、所期の目的は達しました。そして旅の3日目ですが、もう帰らなければなりません。さびしい限り。

で、この日のスタートは、朝7時過ぎの徳島駅前から。

ここからバスで徳島港へ行き、南海フェリーで和歌山へ。その後は関空経由で仙台に戻ります。

が、それではあんまりすぎる。あまりにも鉄分が少ない。ということで、最後の最後に鉄分補給。

和歌山電鐡で終点の貴志川へ行きます。

南海フェリーで海を渡り和歌山港へ行きますが、そのまま和歌山港駅から南海電鉄で関西空港や難波まで行くと電車代はタダなのですが、JRを使うので、今回は素直に和歌山港までのチケットを購入。ちょっともったいない気がする(笑)

天気は曇りで、時々青空が見えて日が差すという微妙な天気でしたが、時間とともに青空が大きくなってきました。

淡路島沖ですれ違った(多分)同型船の「かつらぎ」
ちなみに乗っていたのは「つるぎ」で、色は淡い緑系でした。

和歌山港からは南海電鉄で和歌山市駅へ。ここからJRの和歌山行きの電車に乗るまで、出入りする電車を撮影してたら、こんなのが来ました。
「めでたいでんしゃ さち」。加太線の電車です。めでたい感満載の色ですが、この色以外にも青系の「めでたいでんしゃ かい」がいます。ちなみにこの2本の電車、この直後の11月23日に結婚したそうです。ということは、この時は独身だったんですね。てか、今一つ意味がわかりませんが…(笑)

JRの105系で和歌山駅へ。ここから和歌山電鐵に乗ります。

平成18年に、廃止されるはずだった南海貴志川線を引き受ける形で開業したのが和歌山電鐵ですが、よくある第三セクターではなく、純粋に民間企業で親会社は岡山電気軌道です。

車両は南海電鉄から無償譲渡された2270系を使用していますが、いちご電車、たま電車などテーマごとに内装、外装とも、あの水戸岡鋭治氏によるリニューアルが話題となっていますが、それ以上に、たま駅長でブレークし、一般の方にも知られる存在となっています。

ここに来るのは20年ぶり。以前、乗ったのは平成3年と平成8年の2回。いずれも南海電鉄時代でしたので、和歌山電鐵になってからは初めてとなります。

改札内にある和歌山電鐵の切符売り場で一日乗車券を買って、電車に乗り込みます。ホームで待っていたのは、リニューアル第2弾の「おもちゃ電車」でした。

おもちゃを飾る木製の棚があったり、ガチャガチャが置いてあったり、座席もいかにも水戸岡イズム全開の車内です。

2両編成の電車の席は半分ぐらい埋まっている感じで、お客さんは地元の人が半分、あとは観光客で、明らかに外国人のお客さんも見えます。経営状態まではわかりませんが、土曜日日中の地方私鉄としてはなかなかの健闘なのかなと思います。

日前宮駅ですれ違ったのは「たま電車」。

車庫がある伊太祁曾駅でのすれ違いは「うめ星電車」でした。

この日、日中帯に動いていたのはこの3本のようです。

30分ちょっとで、終点の貴志駅に到着。

一応、たま駅長に表敬訪問しますが、今は二代目で「ニタマ」さんだそうです。ところが、ガラスの向こうに見えるのは後姿だけ。と思ったら、ニタマさんの向こう側もガラス窓。向こう側は売店になっているようでそちらへ行ってみます。

見れました。

が、狭い空間であっちからもこっちからも見られるニタマさん。写真を撮ってから言うのもなんなんですが、ちょっと辛いのではないかと思います。行くまではもう少し自由な環境にいるのだと思ってたのですが…

駅舎も猫推しです。

とりあえず、売店「TAMA SHOP」でお土産を少し買ったら、来た電車でそのまま戻ります。貴志駅の滞在時間はわずかに6分でした。

次の下車駅は大池遊園。平成3年に来た時もここで撮影しました。あの時は桜の時期ですが、今回は紅葉、と思ったのですが、すっかり終わってました。残念。

貴志側の鉄橋を行く「たま電車」。25年前に来た時は偶然だったのですが、結構な有名撮影地ですね。

こちらは和歌山側の鉄橋。「おもちゃ電車」です。

もう一度貴志側で「たま電車」。

ここには約2時間滞在。上下合わせて9本撮影しましたが、途中から外国人のカップルが来て参戦。東南アジアっぽい雰囲気の方で、言葉は通じませんが、とりあえずお互いに撮った写真の見せっこはしました(笑)

大池遊園駅に入って来る「うめ星電車」。

大池遊園駅って「おおいけゆうえん」だと思っていたのですが、「おいけゆうえん」駅でした。ずっと間違えて覚えていました。

「うめ星電車」の車内。
「おもちゃ電車」と比べるとシックな内装でした。

ということで、旅も最終盤。和歌山駅から「紀州路快速」、日根野駅で「関空快速」に乗り継ぎ、関西空港へ向かいます。

9月の台風でタンカー衝突による損害を受けた関空連絡橋。道路の橋桁は外れたままでしたが、電車は通常通りの運転で関西空港に到着。

あとは、ピーチで仙台に帰るだけ。離陸は18:25ですので外は真っ暗。往路の時のように下界の景色を楽しむことはできません(大阪湾は何となくわかりました)。なので、おとなしく帰ります(笑) 
これで、2泊3日の旅は終了。はぁ、どっか行きたい(笑)
 
ということで、本年の更新はこれで終了です。ご覧いただいた方、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
 
では、よいお年を!

閉館30分前まで粘った大塚国際美術館前を後にして、バスで鳴門駅に移動。ここから鳴門線で徳島まで行きます。

で、車両は何が来るかな、と思ったら、来たのはコレでした。キハ47形の2連。折り返しで徳島行きとなります。

ここでの国鉄形はうれしいことはうれしいけど、実は今回の旅でJR四国の列車に乗るのはこの1本だけ。我ながら如何なものかとは思いますが、まだ乗ったことがないJR四国の1200形や1500形にも乗りたかったかな。

それはさておき、懐かしの国鉄形気動車に揺れること36分、徳島駅に到着。外はもう暗くて車窓は楽しめませんが、途中の池谷駅で1500形の2連とすれ違いました。鳴門駅で1本遅らせていたら1500形に乗れてたんですね。まぁ、いいですけど…

徳島駅に着いたらとっとと夕食済ませて宿に入りたいところですが、そうはいきません(笑)

国鉄から引き継いだキハ185系やキハ47系、JR四国の1200形や1500系などが、変則的な2面2線とそれほど大きくはない駅構内(車両基地なんかを合わせるとかなり広いですが…)にエンジン音を響かせています。高徳線、鳴門線、牟岐線、徳島線の列車がひっきりなしに出入りして、意外と言ったら失礼ですが、思っていたよりもずっと活気のある駅でした。

新型特急用気動車2600系と走り去る国鉄からのベテラン気動車キハ47形。

こちらは国鉄形の特急用気動車キハ185系とキハ47形。このキハ47は国鉄の首都圏色です。

思いっきり煙を吐きながら高徳線を上っていきました。

JR四国の一般形気動車1500形と1200形の2連。

これで撤収。徳島駅の滞在時間は約1時間でしたが、今回の旅行記で初の“鉄ネタ”でした(笑)

この日の夕食は駅の近くで食べた徳島ラーメン。
お約束の生卵を入れて。ちなみに苦手なネギは抜いてもらっていますので、色味的にはイマイチです。

次回は本格的な?“鉄ネタ”、和歌山電鐡編です。

せっかく鳴門まで来ているのですから、やっぱり渦潮は見たいところ。そこで大塚国際美術館を中抜けして見に行くこととします。

渦潮は潮の満ち干きで起きるもので、発生する時間はその日ごとに決まっています。この日の見ごろは12:40の前後1時間半の間。潮流速度に応じて大潮、中潮、小潮とあるのですが、この日は中潮でした。もちろん一番よいのは大潮の日です。ちょっと残念ですが、大潮にスケジュールを合わせることはできず、やむを得ないところです。

問題はどこで見るかですが、候補は二つ。大鳴門橋に併設された「渦の道」という施設から見下ろす。あるいは観潮船という観光船で海から見る。値段的には渦の道が510円に対して、観潮船は1,800円または2,400円と少々お高い感じ。

どうしようかと思いますが、やっぱり近くで見たくて観潮船にします。

ということで大塚国際美術館前からバスで5分足らずで観潮船乗り場に到着。

乗る船は2,400円のお高い方、アクアエディという水中展望室のある定員46人の高速小型船です。定員オーバーだったら困るところでしたが、無事に乗ることが出来ました。

乗り込むと水中展望室に案内されますが、かなり狭いです。この席に座ると隣の人とぴったりくっついてしまい、ちょっとしんどいかも。

で、窓の外は海の中。動き出すとこんな感じで見えますけど、これは渦潮ではありません、船が作るただの波です。

見てても、なんか今一つよくわかりません。他のお客さんもそう思うみたいで、ほとんどの方が上のデッキに上がっていきます。私もデッキに上がりました。

港を出ると数分で前方に大鳴門峡が見えてきました。

指をさしている方がいます。渦潮っぽい、っちゃ渦潮っぽいです。

が、思っていたよりも地味? 中潮とはいえ最盛期の12:40からまだ15分程度ですのでそこそこ期待していたのですが…

船は大鳴門橋をくぐり南側に出ます。こっちの方が少し波が荒いかな? 時々、ガツンという衝撃があって船が揺れます。

ひたすら波立つ海面を見つめますが、渦を巻きかけると次の瞬間にスッと消えたりして、なかなかきれいに渦を巻きません。

もう少しなんですけどねぇ。まぁ、こんな感じで何回かはそれっぽいのが見えました。

やっぱり大潮の日がよかったかな〜、と思います。

この後は再び大塚国際美術館前に戻りますが、ちょうど良い時間のバスがなくて、観潮船の人に聞いたら、
「歩いて15分ぐらいで行けますけど、途中にある大塚美術館の駐車場まで行ったら、そこからシャトルバスに乗せてもらえますよ」
と、きわめて有益な情報。

おかげさまで歩く距離が半分くらいになりました。で、名画鑑賞を再開です。

次回は徳島駅編になります。

千畳敷展望台から歩いて約20分。大塚国際美術館に到着。開館時間の9:30直前に着くこと出来ました。

にしても、巨大な美術館です。展示ルートは全長約4劼發△襪修Δ任垢、その大部分が山の中。ついつい懐かしのウルトラ警備隊の基地を連想してしまいました(笑)

前に書きましたが、大塚国際美術館は1,000点以上の西洋名画を実物大の陶板画で精巧に再現した美術館です。ということで、本物は一点もありません。ひらたく言えば全部ニセモノですが、本物ではできないことがたくさんあります。

まず、世界各地に散らばった名画を同じ空間で見ることができます。修復前と修復後の姿を同時に見ることもできます。既に現物が失われている名画も見れます。

さらに至近距離で見れるばかりか、写真撮影も原則自由です。ついでに絵に触ることも可能。そして、なんと言ってもパスポートがいりません(笑) 数年前にテレビで見て、是非とも来てみたかった場所です。

中でもお目当てはレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」とミケランジェロの「最後の審判」の「最後」コンビ(笑)

実はこの2点、どちらも実物を見たことがあります。20年近く前に行った唯一のヨーロッパ旅行がイタリアだったのですが、その時のパックに含まれていました。ということで、必ずしも積極的に見たわけではなく、当時はなんとなく見ただけという感じで、写真も撮れず、今となっては不完全燃焼感が半端ない。

そのリベンジ!(というほどではないけれど…)そこそこにテンションが上がります。

さっそく3,240円という決してお安くはないチケットを買って入場。てか、前売り券を買っておくのを忘れてました。まぁ、140円安くなるだけですが。

中に入るとすぐに長いエスカレーターで上に上がります。で、上がったところが地下3階です。

荷物をロッカーに入れて、インフォメーション前のホールにでるとガイドの方が何人かいて、その周りに人が集まっています。こちらとしても元々美術に対する素養なんてありませんので、手近なところにいたガイドさんについて廻ることにします。

推奨のルートは地下3階から順に上に上がっていくのですが、いきなり地下1階に上がってゴッホのヒマワリコーナーへ。ここにはゴッホが書いた「ヒマワリ」が、既に失われたものを含む7点が揃って展示されています。部屋にはなにやら上品な香りが漂って、これも含めての展示だそうです。
ガイドさんはきりっとした知的な感じの方で、説明も上手で心地よく聞き取れるのですが、帰ってからあまり覚えていないのは、彼女の責ではなく、こちら側の問題というのが悲しいところです。断片的には覚えてるんだけどなぁ〜

随所随所で写真を撮りながらガイドさんの後をついて歩くと、ルノアール、ミレー、モネなどの見覚えのある名画が次々と現れます。

こちらはダヴィッドの「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠」の一部です。作者は知りませんでしたが、この絵は見覚えがあります。ただこんな巨大な絵だとは思いませんでした。壁一面、「絵」という感じです。

縦横に線が入っているのが見えますが、陶板のサイズに限界があるため、大きな絵は何枚かの陶板を組み合わせて出来ていて、そのつなぎ目が見えちゃうんです。ただ、現場で見ている範囲ではそれほど気にはなりませんでした。

で、いよいよ「最後の晩餐」ですが、別のガイドさんが説明中ということでパスされちゃいました。その代わりが「モナ・リザ」です。というか、“代わり”が豪華すぎる。

本物はパリのルーヴル美術館ですが、あちらは結構遠くからしか見れないのに、ここでは目の前で見れるので背景の細かい描写もよく見えます、と知的なガイドさんが言っていました(笑)

この後は、もう一つの本命、「最後の審判」。これこそ巨大な壁画(フレスコ画)ですが、壁画だけではなく、この壁画があるバチカンのシスティーナ礼拝堂がまるまる再現されていて、大迫力です。

ここでガイドさんの案内は終了。よく判らずに付いて来ましたが、1時間のコースだったようです。

改めて「最後の晩餐」の部屋に行ってみます。

うん、見覚えがあります(笑)

で、振り返ると、修復前の姿。時間を超えるのがこの美術館の醍醐味の一つです。

雰囲気が全然違いますね。時代時代で手が加えられていったようで、1977年から1999年にかけて行われた最後の修復作業では、それまでの“修復”による顔料が除去され、オリジナルの絵が甦ったそうです。

ところで帰ってから調べて気づいたのですが、ミラノにある本物の「最後の晩餐」、写真を撮れるみたいです。

そ、そんな…(笑)

見れる時間とか人数の制限についてはやはり今もあるようですが、以前、私が行った時は「写真撮影厳禁」と言われ、怖そうなおばちゃんがしっかりと見張っていました。あの頃は修復作業が終わって3年目ぐらいでしたので、まだ厳しかったんでしょうか? それとも単にその時の担当者が厳しかったとか… 

改めて調べてみたらヨーロッパの美術館って写真撮影OKって多いみたいですね。行った時も、バチカン美術館は普通に撮れました。ウフィツィ美術館はダメだったような気がしますが… その後、OKになったみたいです。

ん〜、気を取り直して(笑)、早めの昼食とします。まだ見ていないエリアはたくさん残っていますが、食べ終わったら一度中抜けして鳴門の渦潮を見に行こうと思います。

館内にはレストランやカフェが何ヶ所かありますが、食べたのは地下3階にあるゴッホのヒマワリをイメージした「カフェ フィンセント」。おっさんが1人で食べるには不似合いですが、プロヴァンス風ハーブチキンをおいしくいただきました。

思ったよりも早く食べ終わったので、これも見ます。印象的です。

で、この後は渦潮を見に行きますが、そちらは次の機会に書きたいと思います。

そして美術館に戻って来たのは1時間20分後。改めて地下3階から順に見て廻ります。

ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」。よく見るといろいろと書き込んであって見飽きません。

アニメ「フランダースの犬」のラストシーンに出てくる名画、「キリスト昇架」です。

そしてこんな不気味なコーナーもありました。ゴヤの黒い絵。

ゴッホはヒマワリ以外にもコーナーがありました。こうしてみると絵柄は明るいですけどね〜

地下3階から順に上がってきて、最後は地上にでます。てか、山の上ですが…

地上1階にあるピカソのゲルニカを見て、ほぼ終了。

 

地下3階にもどります。って、地下3階に、まだ見ていないエリアが残ってました。

 


聖テオドール聖堂。トルコのカッパドキアにある岩窟修道院が再現されています。

あまり人気(ひとけ)のないエリアですが、何となくこの雰囲気、好きでした。

美術館は17時までですが、バスの時間にあわせて16時40分で撤収。途中の中抜けの時間を抜いて都合6時間近く滞在しました。その間、館内で歩いた歩数は7,000歩以上でした。

さすがに、疲れた〜

ですが、雰囲気は十二分に味わうことが出来きて満足でした。少々、お高かったけど…(笑)

次回は中抜けしていった、鳴門の渦潮です。

2日目は神戸から出発。朝、早起きをして6時に三宮駅近くにある神姫バスのバスターミナルへ行きます。ここで大塚国際美術館に近い鳴門公園口までのチケットを購入。

明石海峡大橋を渡り、淡路島を縦断して、再び大鳴門橋で海を渡り四国へ至るルートです。逆方向は一度通ったことがありますがその時は夜だったので、日の当たる時間帯に通るのは初めてで、結構楽しみにしていました。

念のため早めに行きましたが、乗るつもりだった徳島行きバスの発車時刻は7:15。チケットを買ったら近くで朝食をすませて再びバスターミナルへ。神姫バスのターミナルですが、複数の会社での共同運航のため、乗るバスは山陽バス。山陽電鉄の子会社みたいです。

東海道本線高架下のバスターミナルを定刻に発車。神戸税関やポートタワーなど神戸っぽい風景を眺めつつバスは快走。そして空は今日も快晴です。ただ午後からは下り坂の予報なのがちょっと気になるところ。

一番前の席は予約済みとのことで前から3番目の中途半端な席ですが、前方もチラリと見えます。

走り出して20分ぐらいで左手に住宅地越しの明石海峡大橋が見えてきました。

複雑怪奇な垂水ジャンクションを抜けたら長いトンネルに入ります。で、トンネルの出口近くで停車。その先には舞子公園のバス停があります。時間調整でしょうか? バス停にはたくさんのお客さんが待っています。

この人たちみんな乗るの? と思ったら大半は別のバスに乗り込んでいきました。どうやら淡路島島内へのバスのようですが、こちらにも7・8人ぐらい乗ってきて、空いていた一番前の席もここで埋まりました。

バス停を出るともう明石海峡大橋。主塔がど〜んと聳え立っています。海面からの高さは298m、全長は3,911mという世界最長の吊り橋です。

ギラギラ光る海を見ながら橋を渡ると淡路島。左手に海が見えますが、まもなく内陸に入り島感はほとんどなくなりますが、朝靄に霞む町並みがよい感じです。

島内の高速道路を走ること40分弱で今度は右手に海が広がると、淡路島ももうおしまい。前方に大鳴門橋の主塔が見えてきます。こちらの高さは144m、全長が1,629mと明石海峡大橋の半分ほどですが、瀬戸大橋が開通するまでは日本一のつり橋でした。

橋を渡ると鳴門公園口のバス停、と思ったら渡りきる前にバス停がありました。

ということで、橋の上のバス停からの1枚。朝の光に輝く鳴門海峡です。

大鳴門橋を行くバスでも撮ろうと待ちますが、なかなか来ません。上り車線にはガンガン来るのですが、下り車線は全然来ないし、工事関係の車両がどんどん近づいてきて… なんか邪魔(笑)

ようやく来た西日本JRバスは鳴門公園口バス停は通過していきました。

橋の上の歩道橋から。やって来たのは神姫バスです。

この近くには大塚国際美術館前を通るバスの乗り場があるのですが、写真を撮ってる間に発車時刻を過ぎてしまいました。しょうがないので近くの千畳敷展望台へ行ってみます。

歩いて数分程度の距離です。途中にある大鳴門橋遊歩道 渦の道の入口付近に当日の渦潮情報が出ていまして、それによると、この日の満潮は12時40分で、渦潮の見ごろは前後1時間30分ぐらいとのこと。

ということで、朝9時の鳴門海峡は、べた凪です。千畳敷展望台には団体の観光客がいたのですが、地元のガイドさんらしき人が、「1日のうちでこれほど穏やかな海は数時間程度。ある意味貴重なタイミングです」と言って、けっこうなブーイングを受けていました(笑)

鳴門まで来て、これ以上べた凪を見ててもしょうがないので、20分ほど歩いて大塚国際美術館まで行きます。

で、次はいよいよ大塚国際美術館編になります。

関西空港から、高速船、ポートライナー、新快速を乗り継ぎ姫路駅に到着したのは14時ちょっと過ぎ。天気は薄曇りでやわらかい日差し。駅前のペデストリアンデッキに上がると姫路城がよく見えます。

姫路城に来たのは5年ぶりですが、前回の訪問時は「平成の大修復」の終盤で、天守閣全体を大きな覆いで囲っていて、その全容を見ることは出来ませんでした。というか、その時は、その覆い「天空の白鷺」が目的でした。

で、今回は修復後の浮き上がらんばかりに真っ白なお城が見たかったのですが、さすがに3年も過ぎるとだいぶ馴染んできてますね。まぁ、これはこれで落ち着いていてよいのですが… やっぱり真っ白が見たかったかなぁ〜

駅から城までは歩いて15分ぐらい。途中、城を撮りながら歩いていくと、少し日差しが強くなってきました。

街路樹の銀杏の葉っぱ越しに…

桜門橋越しに天守閣を狙っていたら、目の前をわき目もふらんと猫が横切っていきました。

で、桜門橋を渡り三の丸に入ると目の前に大きなやぐら?。なんだコレ? 何かのイベント用みたいで、他に照明っぽいやぐらもあって邪魔なことこの上なし、です。

久しぶりに来たのに残念だなぁとは思いますが、止むを得ません。邪魔なものをかわしながら撮影。

なんてことをしてたらだんだん時間がなくなってきました。現在時刻は14:50。入城時間は16:30まで。少し急ぎます。

1000円を払って入城しますが、ビューポイントだらけでなかなか先に進めない(笑)

ろの門をくぐったところでの一枚。

さらにいくつか門をくぐり上に上がるとなぜか桜が咲いていました。今年の異常気象のせいでしょうか?

いよいよ前回は修復工事中だった天守閣内部に入ります。

立派な梁です。

5層6階建ての天守閣の最上階。景色はよいのですが、中途半端に細かい網が張ってあって写真が撮りにくいです。
まぁ、この写真は意図的に少し引いていますけど…

一眼レフの広角系だと厳しいので、スマホの小さいレンズで…
これだとOKです。

山陽新幹線を行く九州新幹線用のN700系。望遠系で撮ると網をかわしてなんとかいけます。

気づけば16時を過ぎています。そこそこ急いで外へ。

天守閣の目の前の備前丸から。

日は沈む直前です。何だかんだで晴れてよかった。

更に下まで降りて三国堀の逆さ天守閣。

これで出ようと思ったのですが、係の人が「西の丸からもいいですよ」と教えてくれて、更に急いで西の丸に移動。

白い天守閣が夕日で朱に染まっています。予想以上のキレイさ。ホントに晴れてよかった。係の人にも感謝。
隣で撮っていた外国人のおばさまも大喜びでした。

日が沈むと次はライトアップ。三の丸広場に戻り(やぐらをかわして)撮影。さっきまで朱色だった天守閣が真っ白に浮かび上がります。

で、さっきから邪魔な(笑)やぐらですが、「姫路城 光の庭 Castle Of Light」というイベントで、プロジェクションマッピングをするとのこと。やぐらはスクリーンなんですね。イベントは翌日からですが、この日はテストを行うらしい、というお話を聞いてしばし待ちます。

始まりました。

思ってたのとはちょっと違ったけど、まずまずキレイでした。本番ではすぐ近くまで行けるとのことでしたので、もっと迫力があったかもしれませんね。

姫路駅に戻り最初の場所でもう一枚。

現代の街並みに負けない立派なお城です。

この日はこれで終了。宿泊地の神戸に新快速で戻ります。

次回は神戸から鳴門に向かいます。


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