稚内に到着。改めて数えてみたら32年1ヶ月ぶりでした。

駅もきれいになっています。「キタカラ(KITAcolor)」というガラス張りのきれいな建物で、道の駅、バスターミナル、飲食店、観光協会、コンビニに映画館なども入った複合施設の一角が駅になっています。線路は1面1線と小規模で、日本最北、最果ての駅としてはちょっと味気ない気もします。

それはさておき、稚内では午後からレンタカーを借りるつもりでいたのですが、駅に近い営業所に行ってみたら、「本日、お貸しできる車がありません」。

当日の午後に予約するとだいぶ安くなるプランがあったのですが、少し甘く見ていたようです。できれば、宗谷岬の他にもいろいろと廻れればと思っていたのですが、残念でした。

となると、宗谷岬へはバスで行くことになりますが、稚内駅前バスターミナルの発車時間は13:20。稚内までの特急「宗谷」が遅れたのであと10分ぐらいしかありません。キタカラに戻りバスのチケットを購入。往復切符だと割引があって2500円となり、280円ほどお得です。

時間になってやってきたのはごく普通のノンステップバス。音威子府まで行くバスですからそれなりに長距離仕様の車両が来ると思っていたので、ちょっと意外です。

車内は地元の方と観光客でほぼ席が埋まるぐらいの乗車率。

稚内駅前を発車したバスは、市内のバス停をこまめに停まり、地元のお客さんたちを乗せたり降ろしたりしながらゆっくりと走ります。宗谷岬までの所要時間は50分ですが、そりゃ時間かかるよ。レンタカーだったら30分ぐらいで着きそうだなぁ〜とか思いますが、市街地を離れるとバスは結構なスピードで走り始めました。

道は凍結しているし、こうなるとバスとレンタカーとどちらがよかったかは難しいところ。バスで行くと、行った先で折り返しのバスを待つ間が辛そう、というのが、レンタカーにしたかった理由。外を見ると日本海なのかオホーツク海なのかよくわかりませんが(って、宗谷湾ですね)、左手に広がる海は大荒れ。白い波が次々と打ち寄せています。

ただ、絶景は絶景です。車窓から写真を撮れるのはバスの利点ですね。車だと停めなきゃ撮れないけど、凍った国道で停められる場所を探すのはそれなりに大変そうです。
宗谷湾越しの宗谷半島。これからあそこを走ります。

山の上には風力発電の風車がたくさん。

宗谷のバス停ですが、宗谷岬はまだ先です。

ようやく宗谷岬の灯台が見えてきました。よく見ると左手には最北端の碑も見えます。

宗谷岬で下車したのは10人ちょっと。ここまで乗っていたお客さんの大半が降りてしまいました。

そして、最北端の碑の前でそれぞれ記念撮影タイム。私も撮ってもらったり、撮ってあげたり。

それにしても思ったよりもずっと穏やかな天気です。一応、この日は前日と違い、アンダーも含めて最大限の防寒対策をしてきたのですが、それもあってかあまり辛くありません。これだったらバスで正解だったかも…

人がはけたところで最北端の碑を撮ります。

脇には間宮林蔵の銅像が建っています。間宮さんが探検した樺太は、天気がよければこの先に見えるはずなのですが… ちょっと無理っぽいです。

現地の滞在時間は約50分。この時点でまだ40分近くあるので、すぐ後ろの丘に登ってみます。階段を登っていくのですが、完全に凍っています。かなり恐る恐るという感じで登っていきます、というか帰りが怖い(笑)

丘の上には、宗谷岬灯台に旧海軍望楼、あけぼの像、海軍戦没者慰霊碑などいろいろな碑や鐘やらなにやらいろいろとあるみたいですが、丘に上がったらものすごい風が吹いています。下とは全然違う北海道の冬を感じます。

ということで、あまり歩き回ることはできません。とりあえず旧海軍望楼から見下ろした最北端の碑です。あの一角の波が凄いです。

で、気づきました。これってもしかしたら樺太でしょうか? 白い山が見えます。その右手には日があたっていませんが、うっすらと山の稜線っぽいものも見えます。方角的には合っていると思うのですが…

まぁ、樺太が見えたことにしますが(笑)、数分後には何も見えなくなってしまいました。 

赤と白の宗谷岬灯台です。地面の雪が風のせいでしょうか、不思議な形を作っています。

付近の土産物屋さんを覗いて、まだ少し時間があったので、もう一度最北端の碑へ。後ろの波しぶきがなかなかです。

稚内に戻るバスは時刻表どおりにかっきり15:01に現れました。

またまたバスの窓越しの景色を楽しみつつ稚内に戻ります。

4時前に稚内に到着。レンタカーだったら宗谷岬から戻ったらノシャップ岬や開基百年記念塔なんかも行ってみようかと思っていたのですが、足がないので素直に予約していたホテルにチェックイン。

ホテルの部屋からみた開基百年記念塔です。沈む夕日と重なって幻想的にも見えます。
このタワー、冬はやってなかったみたいです。念のため…

稚内の観光ポイントの稚内港北防波堤ドームがホテルのすぐそばでした。もっと遠い場所だと思ってた。

稚内港の防波堤と桟橋から駅までの乗り換え通路を兼用した建築物で、昭和6年から5年かけて作られたそうです。

堤防に上がってみると宗谷湾越しに宗谷半島がみえますが、風力発電の風車、こんなに大量にあったんですね。ちょっとびっくり。

駅に戻り、2階の展望スペースから旭川発の特急「サロベツ1号」を狙いますが、15分ぐらい遅れてやって来ました。午前中、士別で行き違いをした編成かな?

この後は、駅前の食堂で夕食をとって、もう一度、稚内港北防波堤ドームを見て、終了。

 

翌日は早いのでとっとと寝ることにします。最後に部屋から稚内駅の夜景です。

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