皇位の継承については皇室典範という法律で男系男子が継ぐと定められています。ところが、現在の皇室には秋篠宮様以降男子が誕生していない事から、女性天皇、さらに女系天皇の可能性が現実味を帯びてきました。

そして、11月下旬、小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」から「女系天皇容認」「長子優先」を骨子とする報告が出されたわけですが、一昨日(12/14)、宮城県議会から「待った!」の声が…

宮城県議会総務企画常任委員は、「政府は拙速な改正法案提出を慎むべき」との意見書の提出を求める請願を採択しました(なんかややこしいですが…)。同趣旨の採択は都道府県議会としては初の採択だそうです。

わずか1年足らずの議論でまとめられた事を批判し、女系天皇の誕生により「連綿と続いた皇室の歴史への配慮が欠けている」「皇室伝統の断絶への道を開き、後世に大いなる禍根を残す」とのことのようです。ただ、一方では「世論は容認している」「地方から意見を出すのは馴染まない」との反対意見も出たとのこと。

そして、昨日(12/15)の本会議に掛けられた訳ですが、この意見書は賛成26反対34無効2で結果は否決され、さらに請願は委員会に差し戻し。議会は混乱し約1時間にわたり空転したとのこと。ん〜、やっぱりよく判らないですね、これは…。なんとも竜頭蛇尾の結末でした。


私個人としては、やはり女系天皇には反対です。意見書に反対した議員は「時代錯誤もはなはだしい」と言ったそうですが、伝統を守る事を「時代錯誤」の一言で切り捨てちゃうのはどうかと思います。歴史とか伝統とかいうものには、それなりの“続いてきた”意義というものがあると思うのです。

また、「世論は容認」ということについても、とりあえず愛子様人気の先行という気もします。て言うか、男系女子である愛子様が天皇になること自体は伝統的には問題ないんですよね(現行の皇室典範ではNGですが…)。問題になるのは愛子様のお子さんです。この子は男子であれ女子であれ女系となり、天皇となった時点で2000年間(正確な年数は知りませんが(^^ゞ)男系で続いた皇統はここに途絶える事になります。

世界最古の王朝といってよい日本皇室の伝統を、わずか1年の(しかも結果ありきの)議論で方向づけられることには疑問を感じてしまうのです。


てなことを、昨日今日の新聞を見て考えたのですが、実際問題として男系を守るにしても人がいない。旧皇族の復帰という事もあるでしょうが、なにぶん国民に馴染みがありません。で、さらに考えました。とりあえず、愛子様までつないで、愛子様の配偶者を旧皇族から選べば、その子供は男系となり、しかも今上陛下の血を引いてるわけですから、国民感情的にもOKだと思うのですが…

ん〜、ダメかなぁ〜 やっぱり(^_^;)

Comment
> 旧皇族の復帰という事もあるでしょうが、なにぶん国民に馴染みがありません。
女性天皇の配偶者を民間から選び、そのまったく「国民に馴染みのない」配偶者の家系に皇統が移るよりはいいと思います。

> とりあえず、愛子様までつないで、愛子様の配偶者を旧皇族から選べば、その子供は男系となり、しかも今上陛下の血を引いてるわけですから、国民感情的にもOKだと思うのですが…
おお!それは国民感情的にはOKだと思います。愛子殿下ご本人の感情的にOKかはわかりませんが、首相の私的諮問機関の案のほうがよほど女性皇族の人権を侵害してますし、あれよりはいいのではないでしょうか。
坂井さん コメントありがとうございます。

まず、小泉首相の私的諮問機関とやらの「女性天皇、女系天皇ありき」の答申には疑問を感じています。

なぜ、日本に皇室があるのか、そして他国の多くの王室と違い、これほど長く存続する事が出来たのか。ここいらへんを改めて考える必要があるのではないでしょうか。

まぁ、あまり右翼めいた事は言いたくないのですが、皇位継承問題も、そうした土壌のもとで語られるべきではないかと思います。いずれあまり軽がるしく扱っていただきたくはないですね。

それと愛子様の配偶者については、坂井さんのご賛同を得られたようでうれしく思いますが、やっぱり愛子様のご賛同は難しいかなぁ〜(笑)
  • P〜介
  • 2005/12/19 21:40
天皇なんていていないようなものではないですか??
伝統なんてものはいつからあるのでしょうねえ
つくられたものに追随してきただけですよ
国民だって作られた概念ですよ靖国だってそうです
国民感情ってなんですか?
何の疑いもなく伝統伝統などど軽々しいですよ
ずっと同じように続いてきたものなど何もありません
権力による断絶がいくつか刻まれているのです

柳田國男、川村邦光、田中丸勝彦、岩田重則などを一読されることをおすすめしますよ。
  • なし
  • 2006/02/01 23:10
ちょっと体調を崩してメンテ出来ないでいました。
休んでいる間に貴重なご意見ありがとうございました。

>天皇なんていていないようなものではないですか??

現代だけみればそうかもしれませんね。でも私は、日本の長い歴史の中で、天皇制と言う制度が果たしてきた役割が小さなものだとは思っていません。

権力を持たない天皇が、「その時々の実力者に権力を行使する大義名分を与える」というシステムはやはり有効だと思うのです。

だからこそ、あの戦国時代でさえ有力な戦国大名たちは皆、天皇の住む京を目指したのでしょう。つまりこれがもっとも効率的な天下取りの方法だったという事です。この効率的な方法があったからこそ、日本の内乱の多くは比較的小規模ですみ、国家分裂も防ぐ事が出来たのではないでしょうか。

「歴史は繰り返す」この言葉の通り、これから先同じ事が起こらないとは誰にも言えません(まぁ、私が生きている間には恐らく無いでしょうけど… というか、皇室典範がどうなっても、女系天皇を見ることもありえませんけどね)。その時に正統性が疑われる天皇では困るのです。そしてその正統性を保障するのが、これまで長く守り抜いてきた「伝統」だと思っています(軽々しくて申し訳ないことですが…)。

それと靖国と皇位継承問題は全く別な次元の話です。ただ、国民感情云々については確かに言葉が足りませんでした。あくまでも天皇制存続に反対していない国民の感情でした。

>柳田國男、川村邦光、田中丸勝彦、岩田重則などを一読されることをおすすめしますよ。

田中丸勝彦、結構興味有ったりはするんですよ、これで(変った苗字だし…(笑))。

ですが、当然ながらこれらは皆“それぞれの立場”で書かれています。これを読んだら全てが判るとは私は考えていません。もちろん、これから考えていく中で、色々と参考にはなることは確かですが…

いずれにしても、ここは私が普段考えている事、感じた事、その他(人様には)くだらない事も含めて、つぶやいていくブログです。お気に召さない事もあるでしょうが、またお越しいただければうれしく思います。
  • P〜介
  • 2006/02/05 23:23





   
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朝日新聞の世論調査によると、女系天皇を認めるという人の割合が71%に上ったという。世論に任せればこんなものだ。国民統合の象徴である天皇の問題だから国民を巻き込んでの議論を、という意見はもっともらしいが、それは国民の大半が天皇制に対して深い造詣を持って
  • 外交のファンタジスタ
  • 2005/12/17 2:59 PM
 皇位継承の安定化で最も效果的なのは側室制度の復活と宮家の拡充であろう。 ただ、「側室」という名称は改めないと「国民の理解は得られない」と思う。 国民の理解が得られるためには「側室」ではなく、「セレブ」とお呼びするのが宜よろしいのではないか。ただ、カ
  • 悪の教典楽天市場店
  • 2005/12/18 5:19 PM
一般社会でも、家督を継ぐのは男であるという考え方が根強い。 皇位継承「長子優先」案で調整、簡明さなど重視  小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(座長=吉川弘之・元東大学長)は7日、第15回の会合を開き、月内の報告書とりまとめに向けた
  • 親父の威厳BLOG.ver
  • 2005/12/18 10:46 PM
私の非常に狭い網に引っかかった情報によると、有識者会議では、女性天皇および女系を認める方向へ進んでいるそうです。「天皇は直系の第1子とし、女性天皇と女系も認める」というのがそれだそうです。 世継ぎが生まれないのですから、そういう方向へ行くだろうなとは
  • 長瀬桜子の前進あるのみ!
  • 2005/12/18 11:01 PM
 安単近の発想、安易、単純、近視眼な発想が、百年の計を誤てりとなりかねない天皇家の問題。 日経BP。速報に続きあっという間に、結果報告が出ています。 ジェンダーフリー活動の結果、男女平等と表題がつけば、総論としては反対できないことを利用した結果でもあ
  • すーさん’s アイ
  • 2005/12/22 7:30 PM

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